わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)
「わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)」のレビュー・感想

【あまりおもしろくはないのですが、とても勉強になりました。】
本書では、
「わかる」「よりわかる」
「わかったつもり」「わからない」
といった状態がなぜ起こるのかということを解説し、
「読み」を深めるためにどのようにすればよいのかを教えてくれています。
「言葉としてはわかるのに、
何について話しているのかちんぷんかんぷんという状態」
が起こる原因などはとても興味深かったです。(p44〜)
結局、「よくわかる」ためには、
先入観などを捨て、
丁寧に読む必要があるんですよね。
残念な...

【教育としての国語を題材にしているが、メディア・リテラシーにも通じる】
小学校の国語の教科書を中心に、最後にはセンター試験の国語の問題を題材に、わかったつもりでもわかっていない状態とその原因を究明する書である。一歩自分で踏み込めば、マスコミのミスリード、対人関係、契約書等のビジネスに関わる文書の読み方にも影響を与えるだろう。
最初は小学校の国語の教科書で使われた文章をベースに、「わかったつもり」が如何にわかっていないかを見せつける。最初に文章を読んだ時点では、分からない点は無いと思う。しかし、論理的に個別事項を問われると大学生でも大部分を誤る事例を見...

【「わかったつもり」で思考は停止する】
「わかったつもり」が恐いというのは既知の事実でしたが、それの論理的な説明を見たのは初めて。
「わかったつもり」になると思考は停止し、それ以上考えなくなる。そこから部分間の堅密性を高めることで「よりわかった」状態になる。理解というものが事物の堅密性によるものだということを新ためて再認識した。
またスキーマの話もとても有益だった。何について話しているかが分かると、瞬時にそれに関連したまとまった知識が発動され、そのまとまった知識をスキーマというそうだ。個人的に例がわかりにくかったのが残念...

【こう読まれるのか、という意識を】
具体的な問題を出し、読者に自分が「わかったつもり」であること体験させて、それに至った経緯や解決方法を提示する本。
かなり劇的な体験をするため非常に鮮やかに思えてくるが、この手の方法は怪しい宗教への勧誘活動みたいな不快感を催したり、著者の開設にも後付感もある。
ただ、俺を含めた殆どの人が本当に「わかった」状態となるのには程遠いというのを教えてくれる。
その意味では非常に価値がある。
問題は、果たして著者のいう「わかったつもり」から「わかった」状態へと自力でいけるのだろ...
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