間違いだらけの学習論―なぜ勉強が身につかないか
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学習方法に関する、まさに「正論」
あたりまえだが理解されていない (?) 意味的なつながりを重視する教育の重要性
認知心理学 for 教育方法・勉強方法
「わかったつもり」より参考になるかもしれない
発売日:1994-05
ランキング:89514位

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「間違いだらけの学習論―なぜ勉強が身につかないか」のレビュー・感想


【学習方法に関する、まさに「正論」】
 本書は、「学習対象の量は少ないほどやさしいか?」、「見れば、見えるか?」、「学習すればどんどん伸びるか?」、「賞罰は学習を進めるか?」など、学習論の「常識」と思われていることを、一つひとつ論理的に考察している。

 特に、「教科書は厚いほうがいい」という著者の主張については、私も以前から同意見だったので、深く同意した。
 「学習負担を減らすために教科書の記述を減らす」などという考え方は、結局「理解せずにまるおぼえする」ということを前提とした学習論であり、そんな知識が身につくは...

【あたりまえだが理解されていない (?) 意味的なつながりを重視する教育の重要性】
1994 年に出版され,当時はちからをもっていたいわゆる「ゆとり教育」でめざされていた教科書の内容削減に反対する本だ.教育内容をへらして意味がわからなくなった内容をまるおぼえするのは困難だし,おぼえても効果がないことを本 1 冊かけて主張している.教科書はもっと厚くして,そこに記述されたことがらの関連がよく把握できるようにするべきだという.

これはむしろ,いうまでもないことだとおもえる.いまでも廃刊されていないということは,いまだにこの本からまなぶべきひとがおおいということを意味している...

【認知心理学 for 教育方法・勉強方法】
書いてあることに全面的に同意というわけではないが、中身が濃く読みやすく実用的な良い本である。心理学の知識に基づいて書かれた勉強方法や教育方法の本には実用的かつ非専門家でも読めるものがほとんどなく、本書にはそういう面の価値もある。また、教師の腕の差がどこに現れるかに関して、その一端を知ることもできる。

序盤は人間の認知構造に関する常識(?)に対して疑問を投げかける内容。丸暗記することと理解して覚えることの違いや今までに得た知識を使えば複雑な内容を学ぶのが速くなるメカニズムに触れられてい...

【「わかったつもり」より参考になるかもしれない】
「教えるという活動があっても、学習者によって学習されていなければ教育にはならない」「現在の教科書や指導書を見ると、法則的な知識のみを孤立させている場合が結構あります」

なるべくスキなく検証しながら書いてあるので、わかりにくいと思うかもしれないが、著者が述べていること自体はシンプルだ。

学習者は自分なりの「認知構造」を持っていて、それに沿うものは覚えやすいし、そうでないことは覚えにくい。みんな、知識獲得の過程では知らず知らずに自分の理論で仮説を立てている。だから、うまく...